青春の門(読み)セイシュンノモン

デジタル大辞泉 「青春の門」の意味・読み・例文・類語

せいしゅんのもん【青春の門】

五木寛之大河小説筑豊地方の炭鉱町に生まれた主人公伊吹信介人生を描く。昭和45年(1970)「第一部筑豊編」刊行。同編ほかのシリーズ作品により、昭和51年(1976)、第10回吉川英治文学賞受賞映画テレビドラマなど多数映像化されている。

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デジタル大辞泉プラス 「青春の門」の解説

青春の門

①五木寛之の大河小説。福岡県筑豊出身の主人公、伊吹信介が激動の戦中戦後を生き抜いていく様を描く。『週刊現代』にて1969年から1994年まで断続的に連載。1976年、第10回吉川英治文学賞受賞。全8部。2017年、「新・青春の門 第九部 漂流篇」として連載が再開された。
②1975年公開の日本映画。①の第1部、筑豊篇を原作とする。1977年に続編『青春の門 自立篇』が公開された。監督・脚本浦山桐郎、脚本:早坂暁。出演:田中健、田鍋友啓、松田剣、仲代達矢吉永小百合大竹しのぶほか。第18回ブルーリボン賞新人賞(大竹しのぶ)受賞。
③1981年公開の日本映画。①の第1部、筑豊篇を原作とする。1982年に続編『青春の門 自立篇』が公開された。監督:蔵原惟繕深作欣二、脚本:野上龍雄。出演:菅原文太、松坂慶子、村上尚治、加瀬悦孝、熊谷康二、佐藤浩市ほか。第5回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞(松坂慶子)、第24回ブルーリボン賞新人賞(佐藤浩市)ほか受賞。

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知恵蔵mini 「青春の門」の解説

青春の門

小説家・五木寛之が1969年から「週刊現代」(講談社)に連載を開始した長編小説で、五木寛之の代表作といわれている。福岡・筑豊に生まれた伊吹信介が戦後の日本社会で目的を探しながら生きる姿を描いた大河作品で、これまで「週刊現代」に断続的に連載されている。五木寛之は76年に同作品第1部の「筑豊篇」で吉川英治文学賞を受賞している。書籍は第7部までで累計2200万部に迫る大ベストセラーとなり、繰り返し映画化・ドラマ化、マンガ化もされた。同作品の連載は94年から中断されていたが、2017年1月、23年ぶりに「第九部 漂流篇」と銘打って連載が再開された。

(2017-1-24)

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