青木永章(読み)あおき・ながふみ

朝日日本歴史人物事典 「青木永章」の解説

青木永章

没年:弘化1.7.10(1844.8.23)
生年天明7(1787)
江戸後期の国学者。通称左京。号玉園,秋の屋。長崎諏訪神社第9代宮司として,文化14(1817)年から天保4(1833)年までの17年間在職した。従五位上丹波守。本居大平門人。長崎国学の中心的人物のひとりで,中島広足,近藤光輔と共に崎陽国学の三雄と称された。彼らとは兄弟同然のつきあいで,歌では年下の広足に学ぶところが大きかった。文政7(1824)年,香川景樹に入門し添削を受けた。息子の永古も景樹に学んでいる。歌集に『玉園集』(1841)があり,変わったところでは捕鯨を詠んだ『詠鯨歌』がある。

(飯倉洋一)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「青木永章」の解説

青木永章 あおき-ながあき

1787-1845 江戸時代後期の国学者,神職
天明7年生まれ。長崎の諏訪(すわ)神社の大宮司(ぐうじ)をつぐ。和歌をよくし,とくに長歌にたくみだった。中島広足(ひろたり),近藤光輔(みつすけ)とともに崎陽(きよう)(長崎)国学の三雄といわれた。弘化2年7月10日死去。59歳。京都出身。号は秋の屋,玉園。名は「ながふみ」ともよむ。家集に「玉園集」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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