朝日日本歴史人物事典 「青木永章」の解説
青木永章
生年:天明7(1787)
江戸後期の国学者。通称左京。号玉園,秋の屋。長崎諏訪神社第9代宮司として,文化14(1817)年から天保4(1833)年までの17年間在職した。従五位上丹波守。本居大平門人。長崎国学の中心的人物のひとりで,中島広足,近藤光輔と共に崎陽国学の三雄と称された。彼らとは兄弟同然のつきあいで,歌では年下の広足に学ぶところが大きかった。文政7(1824)年,香川景樹に入門し添削を受けた。息子の永古も景樹に学んでいる。歌集に『玉園集』(1841)があり,変わったところでは捕鯨を詠んだ『詠鯨歌』がある。
(飯倉洋一)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報