青柳藤作(読み)アオヤギ トウサク

20世紀日本人名事典 「青柳藤作」の解説

青柳 藤作
アオヤギ トウサク

明治〜昭和期の農民運動家 上小農民組合連合会会長。



生年
明治13(1880)年

没年
昭和26(1951)年

出生地
長野県小県郡長瀬村(現・丸子町)

学歴〔年〕
小県養蚕学校卒

経歴
早くから「平民新聞」などを読んで社会主義思想に触れ、故郷長野県長瀬村で小県社会主義談話会を結成。のちには堺利彦荒畑寒村ら中央の社会主義者とも交流し、長瀬村甲組小作人組合を組織するなど、小県郡における農民組合運動の中心となった。昭和2年長野県小作人組合の結成に参画、次いで3年には上小農民組合連合会会長に就任。さらに5年には東信州の無産主義者からの支援を受けて衆議院選挙出馬を目指すが、供託金を用意できず失敗に終わった。その後、間もなくして農民運動から撤退し、政治家・犬養毅に接近した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「青柳藤作」の解説

青柳藤作 あおやぎ-とうさく

1880-1951 明治-昭和時代の農民運動家。
明治13年生まれ。「平民新聞」の影響をうけ,生地の長野県長瀬村(丸子町)で小県(ちいさがた)社会主義談話会を結成。また堺利彦らと交流をもち,長瀬村甲組小作人組合を組織する。昭和3年上小農民組合連合会の創立にくわわり,会長に選出された。昭和26年死去。71歳。小県蚕業学校(現上田東高)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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