青緑(読み)アオミドリ

精選版 日本国語大辞典 「青緑」の意味・読み・例文・類語

あお‐みどりあを‥【青緑】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 青みを帯びた緑色。藍に黄蘗(きはだ)をかけて染める。濃い緑色。
    1. [初出の実例]「雑染用度〈略〉青緑帛一疋。藍四囲。黄蘗二斤」(出典:延喜式(927)一四)
  3. 植物あおみどろ(青味泥)」の古名。
    1. [初出の実例]「片淵の水に浮きたる青みどり何を種ともなき世なりけり〈藤原光俊〉」(出典:新撰六帖題和歌(1244頃)五)

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色名がわかる辞典 「青緑」の解説

あおみどり【青緑】

色名の一つ。JISの色彩規格では「あざやかな青緑」としている。一般に、中間色をさし、色のイメージは幅広い。JISの色彩規格では青竹色を「やわらかい青緑」、鉄色を「ごく暗い青緑」、錆浅葱さびあさぎを「灰みの青緑」とし、さまざまな色のベースとなっている。また、電車の車両塗装でJR常磐線などに使われており、鉄道模型用のカラー塗料もある。

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