黄蘗(読み)キハダ

デジタル大辞泉 「黄蘗」の意味・読み・例文・類語

き‐はだ【黄×蘗/黄膚】

ミカン科の落葉高木。樹皮は厚く、内部は黄色。葉は羽状複葉雌雄異株。夏、黄緑色の小花を円錐状につける。樹皮を漢方黄柏おうばくといい、苦味があり、健胃薬に用い、また黄色染料に利用。材はつやがあり、家具細工物に使う。きわだ。おうばく。
黄蘗色きはだいろ」の略。

き‐わだ〔‐はだ〕【黄×蘗】

きはだ(黄蘗)

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精選版 日本国語大辞典 「黄蘗」の意味・読み・例文・類語

き‐わだ ‥はだ【黄蘗】

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「黄蘗」の意味・わかりやすい解説

黄蘗
おうばく

ミカン科のキハダの内樹皮。鮮黄色できわめて苦く,僧侶陀羅尼を誦するとき口に含んで眠気をさましたという。腸管蠕動を抑制し,抗菌作用があるベルベリンを含む。奈良県吉野,大峰高野山で製造される健胃整腸剤「陀羅尼助」はこの黄蘗を主成分としセンブリなどを煮つめたものである。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「黄蘗」の解説

黄蘗 (キハダ・オウバク)

学名Phellodendron amurense
植物。ミカン科の落葉高木,園芸植物,薬用植物

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