非弾性衝突(読み)ヒダンセイショウトツ(その他表記)inelastic collision

デジタル大辞泉 「非弾性衝突」の意味・読み・例文・類語

ひだんせい‐しょうとつ【非弾性衝突】

衝突前後で2物体の力学的エネルギーが保存されない衝突。物体の変形、熱の発生、内部エネルギー変化などによりエネルギーを失う。

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化学辞典 第2版 「非弾性衝突」の解説

非弾性衝突
ヒダンセイシヨウトツ
inelastic collision

衝突する粒子内部エネルギーに変化を伴う衝突.2分子(原子)間の衝突による化学反応,励起エネルギーの移行,励起分子の脱活性などはすべて非弾性衝突である.[別用語参照]弾性衝突

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「非弾性衝突」の意味・わかりやすい解説

非弾性衝突
ひだんせいしょうとつ
inelastic collision

衝突によって力学的エネルギーが失われ,エネルギーが保存されない衝突。運動量角運動量とは保存される。非弾性衝突は,ニュートン力学では反発係数が1以下の衝突をさし,特に反発係数が0のときを完全非弾性衝突という。

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世界大百科事典(旧版)内の非弾性衝突の言及

【衝突】より

…相対速度v1v2でお互いにぶつかった球が同じ大きさの相対速度(v2′-v1′=v1v2)ではね返される場合と,これより小さい相対速度ではね返される場合がある。前者は完全弾性衝突であり,後者は非弾性衝突である。一般には,これら前後の相対速度の比をもって反発の度合を表す(負号をつけるのはv1v2の方向とv1′-v2′の方向が反対方向のため)。…

※「非弾性衝突」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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