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非球面レンズ ひきゅうめんレンズaspherical lens

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

非球面レンズ
ひきゅうめんレンズ
aspherical lens

収差を除く目的で,少なくとも 1面が楕円面,双曲面放物面などの非球面レンズを用いて構成された複合レンズ。レンズの屈折面は通常中心部も周辺部も同じ曲率でつくられた球面であるため,各種の収差を完全に除去することは不可能である。これを改善するにはレンズ周辺部の曲率を中心部よりゆるくすればよい。非球面レンズの理論的設計は比較的容易であるが,研磨が難しく大量生産ができないので,非常に高価だった。今日ではガラス材料を加熱・軟化させ,プレスして成形するガラスモールド非球面レンズにより大量生産が可能となり,普及クラスレンズにも使用されることが多い。

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デジタル大辞泉の解説

ひきゅうめん‐レンズ〔ヒキウメン‐〕【非球面レンズ】

球面ではない曲面を含むレンズ。放物面楕円面双曲面といった二次曲面や、より高次の多項式で表される四次曲面などを用いる。従来の球面レンズの欠点だった球面収差が生じない。精密加工が困難で製造コストが高かったが、ガラスモールド技術により大量生産が可能となった。アスフェリカルレンズ

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大辞林 第三版の解説

ひきゅうめんレンズ【非球面レンズ】

平面または球面以外の曲面に加工したレンズ。球面収差を除去し、鮮鋭な焦点を得ることができるため、写真レンズ・ CD プレーヤーなどに利用される。

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世界大百科事典内の非球面レンズの言及

【レンズ】より

…また,一眼レフカメラのファインダー部のコンデンサーレンズとしてもプラスチックで成形したフレネルレンズが用いられる。
[非球面レンズ]
 光学系の一部に球面でも平面でもない曲面をもつレンズを非球面レンズという。製作がむずかしいため,反射望遠鏡用回転放物面やシュミットカメラ用補正板のような,高価なものを除けば,精度を要しない眼鏡レンズやコンデンサーなどに使用される場合が多いが,最近では,レンズの小型化と高性能化,それに伴う収差補正上の必要から,写真レンズ用に高精度の非球面が量産されるようになってきている。…

※「非球面レンズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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