面縛(読み)メンバク

デジタル大辞泉 「面縛」の意味・読み・例文・類語

めん‐ばく【面縛】

両手後ろ手にして縛り、顔を前に突き出してさらすこと。
「―の有様前代未聞恥辱なり」〈太平記一一

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「面縛」の意味・読み・例文・類語

めん‐ばく【面縛】

〘名〙
① 両手を後ろ手に縛り、顔を前にさし出しさらすこと。
続日本紀‐養老四年(720)六月戊戌「治兵率衆。剪掃兇徒。酋帥面縛。請命下吏
※太平記(14C後)四「呉王已に面縛(めんハク)せられて呉の東門を過ぎ給ふ」 〔史記‐宋微子世家〕
悪事が発覚すること。犯人であることが明らかになること。
人情本・霧籬物語(1824)後「斯くめんばくする上は、微塵も後へは寄らぬ男」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「面縛」の読み・字形・画数・意味

【面縛】めんばく

後ろ手にしばる。降服儀礼。〔左伝、僖六年〕許男、面して璧を銜(ふく)み、大夫は(さいてつ)(喪服)し、士は(しん)(棺槨)を輿(にな)ふ。~伯~曰く、昔武王、殷に克(か)ちしとき、、是(かく)の如くせり。武王親しく其のを釋(と)き、其の璧を受けて之れを祓(はら)へり~と。

字通「面」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報