鞘巻(読み)ソウマキ

デジタル大辞泉 「鞘巻」の意味・読み・例文・類語

そう‐まき〔さう‐〕【×鞘巻/左右巻】

さやまき」の音変化。
「白き水干に、―をささせ」〈徒然・二二五〉

さや‐まき【×鞘巻】

腰刀の一。鞘に葛藤つづらふじのつるなどを巻きつけたもの。中世には、その形の刻み目をつけた漆塗りとなる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鞘巻」の意味・読み・例文・類語

さや‐まき【鞘巻】

〘名〙
① 腰刀の一種。古く、鍔(つば)のない短刀の鞘に葛藤(つづらふじ)の蔓などを巻きつけたもの。中世には、鞘に巻きつけた形の刻み目をつけた漆塗となった。白鞘巻黒鞘巻海老鞘巻木鞘巻などがある。そうまき
※高野本平家(13C前)一「大なる鞘巻(サヤマキ)を用意して、束帯のしたにしどけなげにさし」
② 刀の鞘を巻く人。〔色葉字類抄(1177‐81)〕

そう‐まき さう‥【鞘巻】

〘名〙 (「さやまき(鞘巻)」の変化した語) =さやまき(鞘巻)
徒然草(1331頃)二二五「白き水干に、さうまきを差させ」

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