デジタル大辞泉
「韓藍」の意味・読み・例文・類語
から‐あい〔‐あゐ〕【▽韓藍】
1 ケイトウの古名。
「わが屋戸に―蒔き生ほし枯れぬれど」〈万・三八四〉
2 美しい藍色。
「わが恋はやまとにはあらぬ―のやしほの衣深く染めてき」〈続古今・恋二〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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から‐あい‥あゐ【韓藍】
- 〘 名詞 〙
- ① ( 外来の藍の意。その紅色の花汁をうつし染めに用いたところから ) 植物「けいとう(鶏頭)」の古名。《 季語・秋 》
- [初出の実例]「秋さらばうつしもせむと吾が蒔きし韓藍(からあゐ)の花を誰か摘みけむ」(出典:万葉集(8C後)七・一三六二)
- ② 美しい藍色。
- [初出の実例]「立田川山とにはあれどからあひの色そめ渡る春の青柳」(出典:壬二集(1237‐45))
韓藍の補助注記
( ①について ) 異説として、鴨頭草(つきくさ)(=露草(つゆくさ))とする説、呉藍(くれない)(=紅花(べにばな))とする説などがあるが、上代の用例による、種子をまいて、秋に紅色の花が咲き、うつし染めにするという条件には、露草、紅花ともに合致しない。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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