鶏頭(読み)ケイトウ

デジタル大辞泉 「鶏頭」の意味・読み・例文・類語

けい‐とう【鶏頭】

ヒユ科一年草。花の柄の上部は著しく広がって鶏のとさか状になり、その両面に赤・紅・黄・白色などの小花が密集して咲く。アジア熱帯地域の原産で、観賞用に古くから栽培され、園芸品種も多い。韓藍からあい鶏冠花けいかんか鶏頭花けいとうげ 秋》「―の十四五本もありぬべし/子規

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精選版 日本国語大辞典 「鶏頭」の意味・読み・例文・類語

けい‐とう【鶏頭・雞頭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ヒユ科の一年草。熱帯アジア原産で、古くから観賞用に庭園などで栽培されている。茎は直立して条線があり、赤みを帯び、高さ五〇~九〇センチメートルになる。葉は互生し、卵形あるいは披針形で長さ五~一〇センチメートルで先はとがる。秋、茎頂に赤、紅、黄、白などの小花を密集してつけ、その上縁部が鶏冠状に帯化する。漢名、鶏冠。からあい。とさかけいとう。けいとうか。けいとうげ。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「菩薩の夜る夢みる、一人の天童子頭に雞頭を戴ひて来て菩薩を拝す」(出典:私聚百因縁集(1257)五)
  3. ヒユ科ケイトウ属植物の総称。世界の熱帯に約四〇種がある。
  4. 銃で、弾丸が発射できない状態。銃に安全装置をかけた状態。〔五国対照兵語字書(1881)〕

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