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音丸耕堂 おとまる こうどう

美術人名辞典の解説

音丸耕堂

彫漆家。香川県生。旧姓は木村、本名は芳雄。石井磬堂に師事し、さらに玉楮象谷に私淑して独学。帝展初入選以降、同展、新文展、戦後の日展で受賞を重ね、日本工芸会設立後は、日本伝統工芸展を中心に作品発表。紫綬褒章受章。人間国宝。平成9年(1997)歿、99才。

出典 (株)思文閣美術人名辞典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

音丸耕堂 おとまる-こうどう

1898-1997 大正-昭和時代の漆芸作家。
明治31年6月15日生まれ。石井磬堂(けいどう)に讃岐(さぬき)彫をまなぶ。のち江戸後期の漆工玉楮象谷(たまかじ-ぞうこく)に私淑(ししゅく)し彫漆を研究。昭和17年新文展で「漆月之花手筥」が特選。30年彫漆で人間国宝。平成9年9月8日死去。99歳。香川県出身。旧姓は木村。本名は芳雄。代表作に「彫漆椿文手箱」。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

音丸耕堂
おとまるこうどう
(1898―1997)

漆芸(しつげい)家。本名芳雄。高松市に生まれる。初め石井磬堂(けいどう)の門で木彫、彫漆(ちょうしつ)の技術を習得。高松で江戸時代末期に活躍した玉楮象谷(たまかじぞうこく)の作品を模作しながら彫漆技術を身につけた。のち上京して作家活動を行い、1942年(昭和17)第5回文展で特選を受賞。多彩な色漆(いろうるし)を重ねた層に、現代風を取り入れた意匠を彫り込んだ彫漆作品で新分野を開拓し、漆芸界に新風をもたらした。55年重要無形文化財「彫漆」の保持者に認定された。82年後進の育成に寄与すべく「公益信託音丸漆芸研究奨励基金」を設立。88年東京池袋の西武アートフォーラムで「音丸耕堂鳩寿(きゅうじゅ)記念回顧展」、94年(平成6)東京国立近代美術館工芸館で「現代の彫漆(音丸耕堂一門13名の展覧会)」が開催された。97年9月8日肺炎のため死去。[郷家忠臣]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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