頃しも(読み)コロシモ

デジタル大辞泉 「頃しも」の意味・読み・例文・類語

ころ‐し‐も【頃しも】

[連語]《「し」は強意の、「も」は感動助詞》その時ちょうど。ちょうどそのおり。「時は三月頃しも花の真っ盛り」
[類語]矢先折も折折しも折よく折節折から丁度時しもきわ際してたまたま偶然適時

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 連語 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「頃しも」の意味・読み・例文・類語

ころ‐し‐も【頃も】

  1. 〘 連語 〙 ( 「し」は強意、「も」は感動の助詞 ) その時ちょうど。時まさに、そのおり。文頭にきて副詞のように用いることもある。
    1. [初出の実例]「ひとりありかん身は、心すべきことにこそと思ひける比(ころ)しも、或(ある)所にて夜更くるまで連歌して、ただひとり帰りけるに」(出典徒然草(1331頃)八九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android