折しも(読み)オリシモ

デジタル大辞泉 「折しも」の意味・読み・例文・類語

おり‐し‐も〔をり‐〕【折しも】

[副]《「し」「も」はともに強めの助詞》ちょうどその時。折から。「折しも強風が吹き荒れる」
[類語]折から矢先折よく・運よく・たまたま折節おりふし折も折丁度頃しも時しもきわ際して偶然適時

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「折しも」の意味・読み・例文・類語

おり【折】 しも

  1. ( 「し」「も」は助詞 ) ちょうどそのとき。折から。折も折。連体修飾語の付くこともあるが、副詞的に用いられる場合が多い。
    1. [初出の実例]「まゐらせてのちにも、うたてをりしも、などてさはたありけんと、いとなげかし」(出典:枕草子(10C終)一八四)
    2. 「花もやうやうけしきだつほどこそあれ、をりしも雨風うちつづきて」(出典:徒然草(1331頃)一九)

おり‐し‐もをり‥【折も】

  1. おり(折)しも

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android