デジタル大辞泉 「偶」の意味・読み・例文・類語
たま【▽偶/▽適】
[類語]まれ・珍しい・貴重・珍重・得難い・貴い・稀有・高貴・大切・重要・異色・異彩・珍貴・珍稀・臨時・随時・不時・不定期・折に触れて・当座・時には・時として・往往・たまたま・たまさか・
たま‐たま【▽偶/▽適/▽会】
1 時おり。時たま。たまに。「春とはいえ―寒い日がある」
2 偶然に。ちょうどその時。「―駅で旧友にあった」
[類語]偶然・ひょっこり・たまさか・丁度・折よく・運よく・折しも・
和文資料では、「宇津保物語」「枕草子」「和泉式部日記」「栄花物語」などに散見するが、「蜻蛉日記」「更級日記」「紫式部日記」などには見えない。また、「方丈記」や「徒然草」では「たまたま」があって「たまさか」がないこと、「源氏物語」では他はすべて「たまさか」が用いられているが、光源氏のことば一例のみが「たまたま」であることなどから、男性語であると考えられる。→「たまさか(偶)」の語誌
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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