頼耶縁起(読み)らやえんぎ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

頼耶縁起
らやえんぎ

阿頼耶識に基づいて諸現象が成立するということ。仏教の瑜伽行派 (唯識派) で説く諸事象の因果関係,特に慈恩大師の『唯識述記』に基づく法相宗の根本教理をさしていう。縁起は原因と結果との生起の関係として仏教で論議された主題であるが,阿頼耶識を説く瑜伽行派では種子現行 (げんぎょう) の関係の説明として独創性を示した。阿頼耶識は命あるものの最奥にあるもので,一切の種子を蔵するところである。その種子なるものを原因として有情の存在が生じて現れるのであり,それから出現したもの,すなわち現行はまた種子を薫じて生じる。しかもその因果関係は同時であると説かれる。

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百科事典マイペディアの解説

頼耶縁起【らやえんぎ】

瑜伽行派(ゆがぎょうは)や法相宗で説く縁起説。万有は阿頼耶識(あらやしき)から縁起すると説く。阿頼耶識には一切の諸法を生じさせる作用(種子(しゅじ))があり,種子には先験的に存する本有種子と,後天的に付加される新熏(しんくん)種子とがあり,この2種子が合し,展転して,一切の現象や差別が生じる。

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