額井岳(読み)ぬかいだけ

日本歴史地名大系 「額井岳」の解説

額井岳
ぬかいだけ

現榛原町と山辺郡つげ村の境界をなす。東西に支峰を従える円錐形主峰大和富士やまとふじとよばれる。東をサガヒラ山、西を大保おおぼ山という。標高八一六メートル。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「額井岳」の意味・わかりやすい解説

額井岳
ぬかいだけ

奈良県北東部、宇陀(うだ)市榛原(はいばら)地区と奈良市都祁(つげ)こぶしが丘の境にある円錐(えんすい)状火山室生(むろう)火山群北西端の主峰で、標高812メートル。東西に支峰を従える。大和富士(やまふじ)とよばれる山容は火山の原型ではなく、二次的侵食によるものと考えられている。頂上水神を祀(まつ)る小さな祠(ほこら)があり、雨乞(あまご)い祈願の「岳のぼり(がけのぼり)」の行事がある。南東麓(ろく)に山部赤人(やまべのあかひと)の墓と伝えられる五重の石塔があり、東海自然歩道が通る。

[菊地一郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android