デジタル大辞泉 「願入寺」の意味・読み・例文・類語 がんにゅう‐じ〔グワンニフ‐〕【願入寺】 茨城県東茨城郡大洗町にある単立法人の寺。山号は岩船山。親鸞の孫如信の草庵が起こりとされる。もと真宗大谷派。覚如による「二十四輩牒」がある。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本歴史地名大系 「願入寺」の解説 願入寺がんにゆうじ 茨城県:久慈郡金砂郷村久米村願入寺[現在地名]金砂郷村久米丘陵の南向斜面中腹の下宿(しもじゆく)にあり、原始真宗(単立)で岩船山と号し、東茨城郡大洗の大網(おおあみ)門跡大本山願入寺の別院。本尊は阿弥陀如来。寺伝によれば明応二年(一四九三)如慶のとき金沢(かねざわ)(現大子町)よりこの地に移し、のち九世如晴が徳川光圀の命を受け磯浜(いそはま)村祝(いわい)町(現東茨城郡大洗町)の岩船(いわふね)に再び移し、ここを支坊にしたという。「水戸紀年」の延宝元年(一六七三)の項に「今年京師本願寺第十五世常如弟如晴ヲ久米村願入寺ニ招キ玉ヒ恵明院ト号ス公ノ養女ヲ嫁セラル」、翌年の項に「今年久米村願入寺ヲ岩船ニ移ス寺田三百石後合力方料金二百両ヲ附セラル」とみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報