風俗の歴史(読み)ふうぞくのれきし

百科事典マイペディア 「風俗の歴史」の意味・わかりやすい解説

風俗の歴史【ふうぞくのれきし】

ドイツの文明史家フックスEduard Fuchs〔1870-?〕著。全6巻。1909年―1912年刊。中世から近代までの社会生活を性風俗の面からとらえている。フックスは,従来研究の対象となることのほとんどなかった,カリカチュア,エロティック美術,風俗画を精力的に収集し,それによる歴史叙述を試みた。《風俗の歴史》は《エロティック美術の歴史》などと並ぶその結実の一つ。他にドーミエ論などの仕事もあり,W.ベンヤミンは彼を,芸術史を大衆受容側面に注目した先駆者として高く評価している。

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世界大百科事典(旧版)内の風俗の歴史の言及

【フックス】より

…1848年の革命やルートウィヒ1世とローラ・モンテスのスキャンダルを扱ったカリカチュアについての論文を手はじめに,従来顧みられることのなかったカリカチュア,エロティック美術,風俗画の精力的な収集と,それらを素材とする歴史叙述に取り組んだ。彼の,史的唯物論に立脚した大衆芸術研究というべき未踏の試みは,主著《ヨーロッパ民族のカリカチュア》全2巻(1901‐03),《エロティック美術の歴史》(1908),《風俗の歴史》全6巻(1909‐12)などに結実しており,後二者には安田徳太郎による邦訳もある。ほかにドーミエ研究,唐代彫刻研究でも知られる。…

※「風俗の歴史」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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