日本大百科全書(ニッポニカ) 「十四山」の意味・わかりやすい解説
十四山
じゅうしやま
愛知県西部、海部郡(あまぐん)にあった旧村名(十四山村(むら))。現在は弥富(やとみ)市の北東部を占める一地区。2006年(平成18)弥富町に編入、弥富町は市制施行して弥富市となる。日光川支流に臨む干拓地で海抜ゼロメートル地帯。伊勢湾台風(いせわんたいふう)(1959)では3か月以上湛水(たんすい)した。その後、地盤沈下の防止施設、地下水涵養(かんよう)実験場、大排水機も設置されている。旧村域の約70%は水田で、稲作営農集団(受委託経営)で名高く、近年は野菜、キンギョ養殖も増えている。北西端を国道1号が通過する。県営の児童総合遊園「海南こどもの国」がある。
[伊藤郷平・松井貞雄]
『『十四山村史』(1967・十四山村)』▽『『十四山村史 民俗編』(1999・十四山村)』