飛島(読み)とびしま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

山形県北西部,酒田市北西約 40kmの日本海上に浮かぶ小島。酒田市に属する。周囲 12km,最高点の高森山は標高 69m。隆起海食台からなり,西部に約 10の岩礁群が点在する。縄文・弥生時代の遺物が出土し,居住の歴史は古い。江戸時代は日本海を航行する帆船寄港地として繁栄。年間 500隻以上の船が寄港していた。主要産業は漁業。小物忌神社 (おものいみじんじゃ) は鳥海山 (2236m) の大物忌神社と対をなす風の神をまつった式内社で,毎年7月には対岸吹浦と火合わせの行事がある。西方の小属島,御積ウミネコの繁殖地で国指定天然記念物。属島を含みほぼ全域鳥海国定公園に属する。面積 2.70km2 (2003) 。人口 316 (2000) 。

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百科事典マイペディアの解説

山形県酒田市,市街北西約40kmにある島。標高50〜60mの隆起海食台地で,面積2.73km2。東岸の飛島港は近世以来の避難港。江戸時代より150軒をこえる家数で,魚を多く産する島ということで〈とと島〉とも称された。イカ・タラ漁,アワビ・ノリ養殖,チューリップ栽培が盛ん。ウミネコ繁殖地(天然記念物)で,鳥海国定公園に属する。
→関連項目酒田[市]

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デジタル大辞泉プラスの解説

△長崎県松浦市▽、金井崎の北約3キロメートルに位置する平戸諸島の島。面積約0.5平方キロメートル。島の南にある属島「小飛島」と区別して「大飛島」とも呼ばれる。江戸時代に始まった石炭採掘は昭和40年代まで続いた。閉山後は漁業が中心となっている。
△岡山県笠岡市▽、瀬戸内海笠岡諸島に属する「小飛島(こびしま)」「大飛島(おおびしま)」の総称。「ひしま」と読む。

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世界大百科事典 第2版の解説

山形県北西方,酒田港より北西約39kmにある日本海上の島。酒田市に属する。主として新第三紀中新世の玄武岩質凝灰角レキ岩から成る隆起海食台地で,南北約3km,周囲約10km,面積約2.5km2。最高点の標高は69m。対馬海流の影響で冬季も温暖で,タブノキ群落ムベ,モチノキなど暖地性の常緑広葉樹が多い。居住の歴史は古く,縄文時代の居住跡がある。近世には庄内藩に属し,飛島港西廻海運が盛んなころは西風に強い避難港,風待港,中継港として利用され,問屋も置かれた。

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大辞林 第三版の解説

山形県北西方の日本海上にある小島。酒田市に属する。近世、西回り海運の中継港。ウミネコの繁殖地。

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精選版 日本国語大辞典の解説

山形県酒田市、酒田港の西北方約四〇キロメートル沖合の日本海にある島。江戸時代は西廻航路の寄港地としてにぎわい、漁業の島としても知られた。鳥海国定公園の一部。旧称とど島。

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