飛込(読み)とびこみ

精選版 日本国語大辞典 「飛込」の意味・読み・例文・類語

とび‐こみ【飛込】

  1. 〘 名詞 〙
  2. とびこむこと。
    1. [初出の実例]「戦車への飛び込みの間稽古(まげいこ)なるものをやらされた」(出典:鶴(1952)〈長谷川四郎〉六)
  3. とびこみきょうぎ(飛込競技)」の略。
  4. 予約や予告なしに、いきなり訪ねること。
    1. [初出の実例]「この飛び込みの客である『唐変木』の書生っぽの存在を」(出典:人生劇場(1933)〈尾崎士郎〉青春篇)
  5. 花札で、同種の三枚を持ち、残りの一枚もはいって来る場合にいう。
  6. とびこみじさつ(飛込自殺)」の略。

とばし‐こみ【飛込】

  1. 〘 名詞 〙 高知県四万十川で行なわれる鯔(ぼら)漁の一つ初冬、長くて大きな網を円形に張って、その網の口に漁舟をならべ、一方から舟で鯔を追い立て、ならんでいる舟の中に鯔を飛び込ませる漁獲法。瓢箪巻

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

知恵蔵 「飛込」の解説

飛込

高さ10m(7.5m、5m)のプラット・フォーム(高飛込)もしくは3m(1m)のスプリング・ボード(飛板飛込)から空中に飛び出して水面に飛び込むまでの一連の動作の技術と美しさを競う競技。高飛込では6種目群(前、後、前逆、後前、捻り、逆立)の中から男子10、女子8演技種目、飛板飛込では5種目群(逆立を除く)の中から男子11、女子10種目を演技する。各演技は7人の審判員により、開始の姿勢、助走踏切、空中姿勢、入水といった観点からの総合評価によって0〜10点の範囲(0.5刻み)で採点される。採点された点数は、その最高点と最低点を除いて平均された評点に演技種目ごとに決められた種目難易率(1.2〜3.8)を乗じて得点となり、その総合得点によって順位が決定する。06年からの国際水泳連盟(FINA)国際大会では、自由選択飛(難易率制限無し)のみで競技が行われる。

(吉田章 筑波大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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