飛違う(読み)トビチガウ

デジタル大辞泉 「飛違う」の意味・読み・例文・類語

とび‐ちが・う〔‐ちがふ〕【飛(び)違う】

[動ワ五(ハ四)]
入り乱れて飛ぶ。とびかう。「蛍が―・う」
勢いよく飛んで位置が入れかわる。「―・いざまに相手の足をはらう」
二つ物事がいちじるしく異なる。かけはなれる。「値段が―・っている」
[類語]乱れ飛ぶ飛び交う

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「飛違う」の意味・読み・例文・類語

とび‐ちが・う‥ちがふ【飛違】

  1. 〘 自動詞 ワ行五(ハ四) 〙
  2. 互いに入り乱れてとぶ。とびかう。
    1. [初出の実例]「とびちがふ鳥のつばさをいかなればすだつなげきにかへさざるらん」(出典:蜻蛉日記(974頃)付載家集)
  3. とんで左右に行きちがう。かけちがう。
    1. [初出の実例]「飛んで掛かるを、飛び違ひむずと組み」(出典:謡曲・紅葉狩(1516頃))
  4. かけはなれる。へだたる。
    1. [初出の実例]「西国順礼の娘とは、泥亀と極陰さま、下駄と焼味噌ほど、飛違(トビチガ)った身の上」(出典人情本風俗粋好伝(1825)後)

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