飛騨山地(読み)ひださんち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「飛騨山地」の意味・わかりやすい解説

飛騨山地
ひださんち

岐阜県北部から富山県南西部にまたがる標高 1000m前後の峰々が連なる山地。東は神通川,高原川の谷で飛騨山脈と,西は庄川の谷で両白山地と境される。山地は壮年期地形を示し,谷は深く斜面は急で,平地は乏しく,わずかに高山盆地古川盆地,高原川河岸段丘地域などがあるにすぎない。地質は複雑で,古生代中生代花崗岩,新生代の安山岩などが広く分布するほか,日本で最も古いとされる先カンブリア時代飛騨片麻岩もみられる。

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