飛騨春慶(読み)ヒダシュンケイ

デジタル大辞泉 「飛騨春慶」の意味・読み・例文・類語

ひだ‐しゅんけい【飛×騨春慶】

岐阜県高山市から産する黄褐色または赤褐色春慶塗。慶長年間(1596~1615)高山城主の長男茶人金森宗和が藩の塗師に命じて作らせたのが始まりという。飛騨春慶塗

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「飛騨春慶」の解説

飛騨春慶[漆工]
ひだしゅんけい

東海地方、岐阜県の地域ブランド。
飛騨で生産される春慶塗りの額縁・小たんす・収納用の箱・食器類・盆・ぜん・はし・はし箱・花瓶・おしぼり受け。江戸時代初期、大工棟梁・高橋喜左衛門が、たまたま打ち割った椹に美しい木目を発見して盆をつくった。その盆を透き漆で塗ったものが飛騨春慶の始まり。板物・曲物・挽物がつくられ、板物や曲物には針葉樹の檜、割目・批目細工には椹、挽物には広葉樹の栃を素材として使う。1975(昭和50)年2月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2007(平成19)年3月、特許庁地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5030584号。地域団体商標の権利者は、飛騨春慶連合協同組合。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「飛騨春慶」の解説

飛騨春慶

岐阜県高山市などの飛騨地方で生産される伝統的な漆工芸品。黄褐色または赤褐色で、木目が見えるように仕上げた春慶塗の器や家具類。国指定伝統的工芸品、かつ地域団体商標。

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