飯田長次郎(読み)いいだ ちょうじろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「飯田長次郎」の解説

飯田長次郎 いいだ-ちょうじろう

?-1712* 江戸時代中期の一揆(いっき)指導者。
安房(あわ)国分(こくぶ)村(千葉県館山市)の名主正徳(しょうとく)元年北条藩領1万石27ヵ村の農民とともに,家老相談役川井藤左衛門による年貢増徴策に反対して陣屋に嘆願し,江戸藩邸に門訴する。この万石騒動の首謀者として,秋山角左衛門,根本五左衛門とともに同年11月26日川井により死刑にされた。農民側は老中越訴(おっそ)し,翌2年勝利。川井は打ち首,藩主屋代忠位(ただたか)は改易となり,犠牲者3人は三義民としてまつられる。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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