普及版 字通 「餒」の読み・字形・画数・意味
17画
(異体字)餒
16画
[字訓] かう・うえる・くさる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は委(い)。〔説文〕五下に「うるなり」とし、「一に曰く、魚の敗(くさ)るをと曰ふ」とする。〔玉〕に「ふなり」、〔広雅、釈詁三〕に「(やしな)ふなり」とあり、それが本訓であろう。乏を飢という。
[訓義]
1. かう、やしなう。
2. 食料、たべもの。
3. うえる。
4. すえる、くさる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ウフ(ウ)・クヒモノ・カフ・クラフ/餒 ウフ(ウ)・タクハフ・トモシ 〔字鏡集〕 クサシ・クラフ・ヱフ・クヒモノ・トモシ・ウフ(ウ)・カフ・ウヱタリ
[熟語]
虎▶・食▶・獣▶・毒▶・養▶・死▶・馬▶
[下接語]
萎・餓・寒・気・・救・窮・魚・荒・困・充・瘠・大・貪・凍・疲・乏・療・
餒
16画
(異体字)
17画
[字訓] うえる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(妥)(だ)。〔説文〕五下に正字をに作り、「うるなり」という。〔玉〕に「うるなり」とあり、衣食に窮することを凍餒(とうたい)という。餒をに作るのは、綏(すい)をに作るのと同じく、と委とを互易する字。〔説文〕には字を収めないが、この字は本来声とすべき字である。
[訓義]
1. うえる、かつえる。
2. くさる、あざる、魚や肉がくさる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕餒 ウウ・タクハフ・トモシ 〔立〕餒 クサシ・クラフ・ヱフ・クヒモノ・トモシ・ウウ・カフ・ウヱタリ
[熟語]
餒餓▶・餒棄▶・餒鬼▶・餒饉▶・餒虎▶・餒魂▶・餒才▶・餒士▶・餒死▶・餒敗▶・餒腹▶・餒病▶・餒斃▶
[下接語]
哀餒・萎餒・餒・寒餒・鬼餒・飢餒・餒・救餒・魚餒・困餒・大餒・凍餒・貧餒・豊餒・飽餒・乏餒
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報