香山滋(読み)カヤマ シゲル

20世紀日本人名事典 「香山滋」の解説

香山 滋
カヤマ シゲル

昭和期の小説家



生年
明治42(1909)年7月1日

没年
昭和50(1975)年2月7日

出生地
東京市神楽坂(現・東京都新宿区)

本名
山田 鉀治(ヤマダ コウジ)

学歴〔年〕
法政大学経済学部中退

主な受賞名〔年〕
宝石懸賞小説(探偵小説募集 第1回)〔昭和21年〕「オラン・ペンデクの復讐」,日本探偵作家クラブ賞(新人賞 第1回)〔昭和23年〕「海鰻奇談

経歴
大蔵省勤務のかたわら、昭和21年「オラン・ペンデクの復讐」が第1回の「宝石」懸賞小説に入選する。23年「海鰻荘奇談」で第1回探偵作家クラブ賞新人賞を受賞。幻想、怪奇、秘境ものの作品が多い。映画「ゴジラ」「ゴジラの逆襲」の原作も担当した。代表作に「ソロモンの桃」「火星への道」「霊魂は訴える」「妖蝶記」、「香山滋全集」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「香山滋」の意味・わかりやすい解説

香山滋
かやましげる
(1904―1975)

小説家。本名山田鉀治(こうじ)。東京生まれ。法政大学経済学部を中退、大蔵省に勤務。1947年(昭和22)処女作『オラン・ペンデクの復讐(ふくしゅう)』でデビュー。同年『海鰻荘(かいまんそう)奇談』で第1回日本探偵作家クラブ賞(現日本推理作家協会賞)を受けたが、彼の作品は推理小説ではなく、趣味として研究してきた古生物学や地質学の知識を生かした秘境冒険、怪奇幻想小説で、怪獣描写を得意とした。長編には『ソロモンの桃』『火星への道』があり、SF的作品も書いたが、映画化されて著名になったゴジラは彼の原案によるものである。

厚木 淳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「香山滋」の解説

香山滋 かやま-しげる

1909-1975 昭和時代後期の小説家。
明治42年7月1日生まれ。大蔵省に勤務。昭和22年第1作「オラン・ペンデクの復讐(ふくしゅう)」を発表。23年「海鰻(かいまん)荘奇談」で第1回日本探偵作家クラブ新人賞。幻想・怪奇ものをかく。映画「ゴジラ」の原作で知られる。昭和50年2月7日死去。65歳。東京出身。法大中退。本名は山田鉀治(こうじ)。作品はほかに「ソロモンの桃」「蜥蜴(とかげ)の島」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「香山滋」の解説

香山 滋 (かやま しげる)

生年月日:1909年7月1日
昭和時代の小説家
1975年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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