香深井遺跡群(読み)かふかいいせきぐん

日本歴史地名大系 「香深井遺跡群」の解説

香深井遺跡群
かふかいいせきぐん

[現在地名]礼文郡礼文町大字香深村 カフカイ

礼文島東海岸中部のカフカイに位置する遺跡群。島内では比較的流路の長い香深井川が注ぎ、河口付近には島内の他所では見られない沖積原が形成されている。同川左岸の砂丘上には昭和四三年(一九六八)から四年間にわたる北海道大学北方文化研究施設が調査を行ったオホーツク文化期・擦文文化期の集落遺跡である香深井1遺跡、やや西側には香深井4遺跡がある。右岸の市街地内には縄文時代後期を主体とする香深井8遺跡がある。また香深井市街地を囲む北側の海岸段丘上には昭和七年に名取武光、同二五年に早稲田大学、同四四年に北海道大学北方文化研究施設が調査した香深井2遺跡があり、同じく市街地を囲む南側の段丘先端部には香深井チャシ、そのやや西側には香深井3遺跡がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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