馬ノ山
うまのやま
東郷池北東の御冠山に続く小丘陵先端にあたり、橋津の東背後に位置する。標高一〇六・九メートルで、急に高度を上げるため独立丘陵のようにみえる。展望は西は天神川を隔て北条平野、南は東郷池と大平山丘陵、北に日本海が開ける。尾根や緩斜面には前方後円墳や円墳が数多く分布し、橋津古墳群とも馬ノ山古墳群ともよばれる。中世は東郷庄に含まれた。正嘉二年(一二五八)一一月の東郷庄下地中分絵図に「馬野東分」「馬野西分」とみえ、下地中分によって地頭方と領家方に二分された。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の馬ノ山の言及
【羽合[町]】より
…人口7260(1995)。日本海に注ぐ天神川河口東岸の町で,町域は北条砂丘,羽合平野,馬ノ山の丘陵からなる。天神川と[東郷池]の間の羽合平野は区画整理の行き届いた県下有数の水田地帯で,古代の条里制の遺構が残る。…
※「馬ノ山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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