馬乗り羽織(読み)ウマノリバオリ

デジタル大辞泉 「馬乗り羽織」の意味・読み・例文・類語

うまのり‐ばおり【馬乗り羽織】

江戸時代武士が着た羽織の一。刀を差し、馬上で行動しやすいように背縫い下方馬乗り3が開けてある。無地小紋紋付両脇まちがない。っ裂き羽織。背割り羽織。

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精選版 日本国語大辞典 「馬乗り羽織」の意味・読み・例文・類語

うまのり‐ばおり【馬乗羽織】

  1. 〘 名詞 〙 羽織の一種。活動しやすいように背縫いのすそを縫い残した部分、すなわち馬乗りを明けて足さばきを良くしたもの。遠出乗馬等の便によいため、江戸時代、武士に用いられ、幕末には西洋砲術調練服の一つにも採用された。
    1. 馬乗羽織〈拾遺都名所図会〉
      馬乗羽織〈拾遺都名所図会〉
    2. [初出の実例]「人間万事塞翁が馬乗羽織(ウマノリバオリ)、鐺(こじり)(つか)へず豊かなる都の楽人」(出典浮世草子・世間母親容気(1752)一)

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