馬屋村(読み)まやむら

日本歴史地名大系 「馬屋村」の解説

馬屋村
まやむら

[現在地名]山陽町馬屋

岩田いわた村の西に位置する。倉敷往来筋の村で、龍王りゆうおう山南麓に集落がある。古代山陽道の高月たかつき駅の所在地といわれ、村名もこれに由来すると伝える。「吉備温故秘録」は和田わだ村の項に「古へ和田村河本村・立川村の三村一村なり、高月村といひしが後、今の如く、三村に分れしなり、古への官道にて、高月駅なり」と記す。天正八年(一五八〇)一一月一三日、「馬屋之郷先百五拾貫之地」が有福民部大輔に宛行われている(「小早川隆景・福原貞俊連署宛行状」萩藩閥閲録)


馬屋村
まやむら

[現在地名]清里村馬屋

東を雁平かりひら川、南西別所べつしよ川が流れ、北は塩曾根しおぞね村に接する。応永一八年(一四一一)八月一九日の居多神社社領注文(居多神社文書)に「厩村 七段七十二分 倉重税所給」とみえ、居多こた神社(現上越市)の社領があった。正保国絵図に村名がみえる。延宝七年(一六七九)の越州四郡高帳では七七一石八斗。天和三年郷帳によれば高七〇〇石五斗余、うち山高一一石二斗九升二合・漆高四斗三升・野高四斗五升五合。明和七年(一七七〇)のものと思われる山里蝋実穂納訳帳(国立史料館蔵)では、東馬屋村から山蝋実一升三合二勺・里蝋穂八二匁五分、西馬屋村から山蝋実二升四合八勺を納める。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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