馬楝・馬藺(読み)ばれん

精選版 日本国語大辞典 「馬楝・馬藺」の意味・読み・例文・類語

ば‐れん【馬楝・馬藺】

〘名〙
① 植物「ねじあやめ(捩菖蒲)」の異名。《季・春》 〔和漢三才図会(1712)〕
② ①の根で作った刷毛。〔文明本節用集(室町中)〕
③ (馬楝) 版木を刷る用具。紙を重ねて作った当皮に、竹の皮を細い縄として渦巻にして心にし、竹の皮で包み滑りをよくしたもの。版木の上にあてた紙背をこすって圧力を与え、絵の具を紙に付着させるのに用いる。「馬連」は当て字
恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉二四「馬楝(バレン)で颯と一撫に刷り揚げるのを」
器物を磨くための道具の一つ。〔羅葡日辞書(1595)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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