馬祖島(読み)ばそとう(その他表記)Mǎ zǔ dǎo

改訂新版 世界大百科事典 「馬祖島」の意味・わかりやすい解説

馬祖島 (ばそとう)
Mǎ zǔ dǎo

中国福建省東部,閩江(びんこう)の河口外約8kmにある小群島で,総面積は23km2。中国本土を追われた国民党政府が全島要塞化し,多数の軍隊を駐屯させて,福建省厦門(アモイ)の南にある金門島とともに本土反攻の最前線とした。本土に対して絶えず砲撃と反共宣伝活動を続けてきたが,中国と台湾の経済支流が活発になったため,近年は砲撃を中止している。
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百科事典マイペディア 「馬祖島」の意味・わかりやすい解説

馬祖島【ばそとう】

台湾の島。中国,福建省【びん】江の河口外,中国本土から24kmの東方にある。北竿塘など7島と馬祖列島を形成漁業を主とする。台湾が金門島とともに保持している島で,国民党政府が,台湾海峡を扼(やく)し,台湾防衛の第一線海軍基地として全島要塞化した。近年は両岸関係の変化によって,中国からの渡航も許可され,交易も活発化している。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「馬祖島」の意味・わかりやすい解説

馬祖島
ばそとう / マーツータオ

中国南東部、福建省の省都福州の東海上にある島。馬祖海峡を隔てて北竿塘(ほくかんとう)島があり、別称を南竿塘島という。面積23平方キロメートル、馬祖列島のなかで最大の島である。馬祖列島は福建省連江(れんこう)県に属すが、馬祖島は、大陸を追われた国民党政府軍が全島を要塞(ようさい)化し、本土反攻の基地としており、現在も台湾政府の勢力下にある。付近はシログチサンマなどの好漁場である。

[青木千枝子]

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