駘蕩(読み)タイトウ

デジタル大辞泉 「駘蕩」の意味・読み・例文・類語

たい‐とう〔‐タウ〕【××蕩】

[ト・タル][文][形動タリ]
さえぎるものなどがなく、のびのびとしているさま。
復讐の挙を全然忘却した―たる瞬間を」〈芥川・或日の大石内蔵助
春の情景などが、平穏でのんびりとしているさま。「駘蕩たる春光」「春風駘蕩
[類語]伸び伸びのんびりゆったりゆっくりのほほん伸びやか

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精選版 日本国語大辞典 「駘蕩」の意味・読み・例文・類語

たい‐とう‥タウ【駘蕩】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 春の情景ののどかなさま。春のけしきののんびりしたさま。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「誰知地角天涯感、独在煙波駘蕩春」(出典:水流雲在楼集(1854)下・泊小木港)
    2. 「駘蕩たる春光に心を馳せて」(出典:良人の自白(1904‐06)〈木下尚江〉前)
  3. 大きくのびのびとしているさま。
    1. [初出の実例]「その放埒の生活の中に、復讐の挙を全然忘却した駘蕩たる瞬間を、味った事であらう」(出典:或日の大石内蔵助(1917)〈芥川龍之介〉)

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