日本大百科全書(ニッポニカ) 「駿河トラフ」の意味・わかりやすい解説
駿河トラフ
するがとらふ
Suruga trough
駿河湾の奥から沖合いにかけての海底に、南北に横たわる海溝状の凹地。南部は北緯34度付近で向きを変え、南海トラフと連続している。北部は伊豆半島の付け根の部分を経て、相模(さがみ)トラフとつながっていると考えられる。駿河トラフは、相模トラフや南海トラフとともに、フィリピン海プレートと日本列島をのせたユーラシアプレートとの境界にあたり、将来、大規模な地震(いわゆる東海地震)の発生する可能性が高い地域とされている。このため、静岡県を中心とする地域は、大規模地震対策特別措置法の定める「防災対策強化地域」に指定されている。
[勝又 護]
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