骨皮(読み)ホネカワ

デジタル大辞泉 「骨皮」の意味・読み・例文・類語

ほねかわ〔ほねかは〕【骨皮】

狂言。寺を譲ることにした住持が、後継者新発意しんぼち檀那あしらいの大事なことを教えるが、うまくいかずに二人口論となる。古称「骨皮新発意」。

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精選版 日本国語大辞典 「骨皮」の意味・読み・例文・類語

ほね‐かわ‥かは【骨皮】

  1. [ 1 ] 骨と皮。
  2. [ 2 ] 狂言。各流。寺を譲られた新発意(しんぼち)が、にわか雨で傘(かさ)を借りに来た人に老僧秘蔵の傘を貸してやり、あとで老僧にそのような時は、傘が、風で、骨は骨、皮は皮になったと言って断わるようにと教えられる。すると、次に馬を借りに来た人に右の傘の断わり文句を言うので、老僧が、さらに、馬が駄狂いして腰が立たないと言えと、馬の断わり文句を教えたところ、今度は斎(とき)招待に来た人にそれを言い、ついに老僧と口論になる。「狂言記(外)」では「骨皮新発意」。

こっ‐ぴ【骨皮】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 骨と皮膚。また、身体全体。〔文明本節用集(室町中)〕
  3. こっちょう(骨張)
    1. [初出の実例]「こっぴこっぴ。諸事御粋方(ごすゐはう)じゃ。さふ言われては一言も無い」(出典歌舞伎幼稚子敵討(1753)六)

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