骨質(読み)コッシツ

デジタル大辞泉 「骨質」の意味・読み・例文・類語

こっ‐しつ【骨質】

動物の骨のような物質。また、骨のような性質
骨組織基質をつくる硬たんぱく質コラーゲン燐酸りんさんカルシウム炭酸カルシウム・燐酸マグネシウムからできている。

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精選版 日本国語大辞典 「骨質」の意味・読み・例文・類語

こっ‐しつ【骨質】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 動物の骨のような物質。また、そのような性質。
  3. 硬骨をつくっている基質で、骨組織の細胞間物質をいう。骨細胞から分泌生成される。硬たんぱく質のコラーゲンが繊維状に並び、その間に石灰塩分などが沈着しているため堅い。〔医語類聚(1872)〕
  4. 物事を構成する基本的な組みたて。ほねぐみ。
    1. [初出の実例]「仮令ひ七年の間に骨質は一新するも其気質は依然たること疑なし」(出典:明六雑誌‐二六号(1875)内地旅行西先生の説を駁す〈福沢諭吉〉)

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世界大百科事典(旧版)内の骨質の言及

【うろこ(鱗)】より

…〈うろこ〉が魚の代名詞として使われたことからもわかるように,日本人にとって最もなじみ深いのは魚類のうろこである。現生の硬骨魚類にみられるうろこのほとんどは,骨鱗と呼ばれる真皮中に生じた骨質の小板であるが,原始的な硬骨魚類や軟骨魚類は由来や形態のやや異なるうろこをもっている。 そもそもうろこの起源は最古の脊椎動物である古生代初期の甲皮類の甲羅(外骨格)にまでたどることができる(図)。…

【骨】より

…硬骨魚類では一般に内骨格が骨化しているとともに,頭蓋の一部やその周囲に多数の皮骨がある。うろこも皮骨であるが,現在の真骨魚類がもつ骨鱗(こつりん)は骨質が薄く退化したものである。四足動物では一般に頭蓋の大半が皮骨でできているほかは皮骨性の骨は少ない。…

※「骨質」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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