高カルシウム血症(読み)こうカルシウムけっしょう(その他表記)hypercalcemia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高カルシウム血症」の意味・わかりやすい解説

高カルシウム血症
こうカルシウムけっしょう
hypercalcemia

血液中にカルシウムが過量に含まれる状態上皮小体 (副甲状腺) の機能亢進症,腫瘍骨転移,腫瘍 (卵巣腎臓,肺の) からの上皮小体ホルモン様物質の生成サルコイドーシス多発性骨髄腫悪性リンパ腫などが原因となる。症状は,筋力の低下,多尿,脱水,口渇,食欲不振,嘔吐,便秘などが多い。重症では,昏迷,昏睡,尿毒症を起すこともある。原因疾患の治療を行うほかに,ナトリウム利尿剤を与えて,血清中のカルシウム濃度を下げる。腫瘍やサルコイドーシスによる場合は,副腎皮質ホルモンが有効である。

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栄養・生化学辞典 「高カルシウム血症」の解説

高カルシウム血症

 血中のカルシウム濃度が異常に上昇した状態.ビタミンD過剰,副甲状腺機能亢進症などのときにみられる.

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