高宮寺(読み)こうぐうじ

日本歴史地名大系 「高宮寺」の解説

高宮寺
こうぐうじ

[現在地名]彦根市高宮町

高宮たかみや町の中央部にある。神応山と号し、本尊阿弥陀三尊。彦根市内唯一の時宗寺院。「木間攫」によると、藤沢ふじさわ(現神奈川県藤沢市)遊行ゆぎよう寺二代目遊行上人(二祖他阿)開基という。寺伝では行基の建立で、称讃院と号し、十一面観音を本尊とした。久寿二年(一一五五)雷火により焼失、あとに由阿以ゆあい(岩井堂)と称する一宇が残るのみとなった。弘安二年(一二七九)一遍が廻国のとき、由阿以堂で念仏勧化を行い、多賀明神も神意を示した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android