高山向島新田(読み)たかやまむこうじましんでん

日本歴史地名大系 「高山向島新田」の解説

高山向島新田
たかやまむこうじましんでん

[現在地名]長岡市高島たかしま

高山村西方の平地にある。宝暦(一七五一―六四)の頃、この地方一帯は大水で多くの荒蕪地ができ、窮民が多く出たという。これを救うため耕地を増やす必要があり、新田開墾が要請された。同四年、長岡藩領内上組・北組・西組・本与板の四ヵ組の事業として高山地内に多くの新田開墾を始めたが、草生津くそうづ村の山田庄八が四ヵ組からこれを引継ぎ完成。庄八はさらに向島新田・牛池うしいけ村辺りの荒蕪地の開田を企て、同六年藩主に計画書を具して献策。翌七年に信濃川の大出水のため堤防は破壊、田畑に多くの損亡を出した。この洪水契機にして山田庄八の願いが聞入れられ、ここに四ヵ組から繰出した多数の人夫の手により切開かれていった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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