高御魂神社(読み)たかむすびじんじや

日本歴史地名大系 「高御魂神社」の解説

高御魂神社
たかむすびじんじや

[現在地名]厳原町豆酘

多久頭魂たくつたま神社の境内に鎮座。「たかみたま」と通称されるが、古くは高雄たかおむすぶの神と称された。祭神は高皇産霊尊(高御産巣日神)。旧村社。もとは神田かんだ川の河口に近い海辺に鎮座していた。神功皇后が三韓出兵に際して行宮を置き、戦勝祈願を行ったという。「日本書紀」顕宗天皇三年四月五日条によれば、任那に遣わされた阿閉臣事代が日神より託宣を受け、わが祖高皇産霊神に磐余の田を奉れと命じられ、帰朝して報告した。そこで神の乞いにより田一四町を奉り、対馬の「下県直」を祠に侍らせたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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