地下にある岩体が高温ではあるが、割れ目に乏しく、熱水や蒸気を伴わないとき、乾燥高温岩体または高温岩体とよんでいる。成因的には、貫入マグマそれ自身の固結したものと溶融マグマの周辺にあるものなどがあるが、なかには火山活動と結び付けがたいものもある。高温岩体中に水圧破砕によって人工的に割れ目をつくり、そこに注水して高温熱水をつくってそれを地上に取り出すことによって、高温岩体を地熱資源として利用することができる。このような技術は、アメリカ合衆国ニュー・メキシコ州のロス・アラモスをはじめ、ドイツおよび日本の山形県肘折(ひじおり)、秋田県秋ノ宮などで、その実用化に向けての開発研究が進められている。
[湯原浩三]
hot dry rock
高温で流体をほとんど含まない岩体のこと。HDRは英文表記の略称。高温岩体は熱エネルギー抽出の対象として,人工的な地熱貯留層を造成する目的で米国ロスアラモス研究所において初めて用いられた概念。高温岩体中に水圧破砕などにより人工熱水系をつくり熱を抽出する実験が,ニューメキシコ州バイアスカルデラ西方のフェントンヒルで行われた。日本の高温岩体発電の実験場には,山形県肘折・ 秋田県秋ノ宮がある。ここで培われた技術は,高温岩体技術として,透水性の低い天然の地熱貯留層の改善などに応用されており,現在はEGS(Enhanced Geothermal System)と呼ばれることが多い。
執筆者:笹田 正克・安川 香澄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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