高温岩体(読み)コウオンガンタイ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「高温岩体」の意味・わかりやすい解説

高温岩体
こうおんがんたい

地下にある岩体が高温ではあるが、割れ目に乏しく、熱水蒸気を伴わないとき、乾燥高温岩体または高温岩体とよんでいる。成因的には、貫入マグマそれ自身の固結したものと溶融マグマの周辺にあるものなどがあるが、なかには火山活動と結び付けがたいものもある。高温岩体中に水圧破砕によって人工的に割れ目をつくり、そこに注水して高温熱水をつくってそれを地上に取り出すことによって、高温岩体を地熱資源として利用することができる。このような技術は、アメリカ合衆国ニュー・メキシコ州ロス・アラモスをはじめ、ドイツおよび日本の山形県肘折(ひじおり)、秋田県秋ノ宮などで、その実用化に向けての開発研究が進められている。

[湯原浩三]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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