最新 地学事典 「高硫化系」の解説
こうりゅうかけい
高硫化系
high sulfidation system
鉱化作用の系で硫黄の活動度(as2)が高いもの。低硫化系と並んで浅熱水金鉱床の鉱化作用の重要なタイプ。火山活動の中心に近い環境の熱水系で,マグマガスの関与が考えられている。硫砒銅鉱-ルソン銅鉱・コベリンなどが指標鉱物。熱水はやや酸化的で,H2Sのほか,ある程度のSO42-を含み,また酸性であり酸化硫黄系あるいは酸性硫酸塩系(acid sulfate system)ともいう。強酸性の熱水と母岩の反応により,多孔質珪化岩やその周囲の明ばん石・ディッカイトを特徴とする高度粘土変質帯が生成しているところから,石英・明ばん石型(quartz-alunite type)ともいう。春日・岩戸・赤石などの南薩型金鉱床,台湾の金瓜石,フィリピンのLepan-to, 米国ネバダ州のGoldfield, コロラド州のSum-mitvilleはこの系の鉱床。
執筆者:井沢 英二
参照項目:低硫化系
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

