高腰グスク(読み)たかうすぐすく

日本歴史地名大系 「高腰グスク」の解説

高腰グスク
たかうすぐすく

[現在地名]城辺町比嘉 仲尾嶺

宮古島の東部、標高一一二・九メートルを最高位とする石灰岩丘陵台地に立地。一三―一四世紀のグスク時代の集落遺跡で、高腰城跡として県指定史跡。西側から北側および東側にかけては急崖あるいは崖状で、南側は緩傾斜をなす。北方大神うがむ島・池間いきやま島、西方野原ぬばり(大嶽城)南東方にグスク遺跡を遠望できる。一九八五年(昭和六〇年)から八七年にかけて発掘調査が行われた。層序は地山を含めて三枚、II層が遺物包含層である。西側から南西・南東にかけて、西側崖沿いに接して約六メートルの野面の石積みを検出。石積みの一部には外面のみを面取りしたものもあるが、二―三段分(約四〇―五〇センチ)ほどのもの。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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