高諸神社(読み)たかもろじんじや

日本歴史地名大系 「高諸神社」の解説

高諸神社
たかもろじんじや

[現在地名]福山市今津町

山陽道の北、南に張出した丘陵先端部近くに鎮座する。祭神は須佐之男神・剣比古神。近世にはつるぎ大明神と称した。旧県社。

「三代実録」貞観九年(八六七)四月八日条に「備後国従五位上甘南備神、高諸神」に正五位下を授くとあり、「延喜式」神名帳に記載される「高諸タカモロノ神社」に比定され、近代以降に現社名に改称した。「備陽六郡志」は「当国に古き神社多しといへとも兵火の為に烏有となり、或は社地を転、(中略)然るに当社は白鳳の以来在て天平の古より千年におよふといへとも異変なくして当今に至り六月廿六日より晦日に至て祭礼を行ひ、参詣の貴賤群をなし、芝居・遊女入つとひ、年々繁栄新なり、其社たる地幅より板を以て塞き、少の隙をあらせす、是御正躰金輪際より生せる石なれはなり」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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