鬼窟(読み)キクツ

精選版 日本国語大辞典 「鬼窟」の意味・読み・例文・類語

き‐くつ【鬼窟】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鬼のすんでいるほらあな。
    1. [初出の実例]「明出月脇幽入鬼窟」(出典:南海先生文集(1784)一)
  3. 知識が開けないで、ものの道理にくらいこと。また、そういう所や仲間。転じて、くだらないことの意にもいう。
    1. [初出の実例]「古来正伝は、旧窠(きうくゎ)の鬼窟と証することなかれ」(出典:正法眼蔵(1231‐53)無情説法)
    2. 「談林風の鬼窟(キクツ)裡に堕在(だざい)してゐた芭蕉の天才を開眼したものは」(出典:芭蕉雑記(1923‐24)〈芥川龍之介〉一一)
    3. [その他の文献]〔韓愈・張籍・孟郊・張徹‐会合聯句〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む