魏京生(読み)ギ・ケイセイ(その他表記)Wei Jing-sheng

現代外国人名録2016 「魏京生」の解説

魏 京生
ギ・ケイセイ
Wei Jing-sheng

職業・肩書
人権活動家,民主化運動家

国籍
中国

生年月日
1950年5月

出生地
北京

別名
筆名=金 生

学歴
中国人民大学附属初級中学校卒

受賞
ケネディ人権賞(第11回)〔1994年〕,パルメ人権賞〔1995年〕,サハロフ賞〔1996年〕,ロバート・ケネディ人権賞〔1996年〕

経歴
文革時代、紅衛兵として活動。1968年農村に下放され、翌年解放軍に入隊。’73年から北京市公園管理事務所の電気工として勤務。’78年12月北京の西単にあった「民主の壁」に壁新聞を貼り出し、それに共鳴した仲間と’79年1月雑誌「探索」を発行。中国政府が掲げた“4つの現代化”も民主化という“第5の現代化”がなければ意味がなく、中国は社会主義の外衣をまとった封建君主制であるという主張で大きな反響を呼んだ(北京の春)。同年3月中越戦争を発動した鄧小平を批判する「民主か新たな独裁か」と題する壁新聞を発表して逮捕され、反革命扇動罪と国家機密漏洩罪で懲役15年の判決を受け服役。’89年1月方励之が魏京生釈放を求める書簡を鄧小平に提出。これが、同年6月の天安門事件につながる一連の民主化運動へと発展した。’93年9月刑期を半年残して仮釈放されたが、民主化を求める発言を続けたことから’94年4月再び拘束される。’95年11月政府転覆陰謀罪容疑で逮捕、12月北京市第一中級法院で懲役14年、政治権利剥奪3年の有罪判決が出る。同月判決が確定。服役中の’97年11月国際的世論の高まりを受け海外での病気治療名目で仮釈放され、’98年3月米国に出国。同年コロンビア大学客員研究員となる。以後、1年の半分は米国外を飛び回り、中国の人権改善を訴え続ける。米国籍を取得せず、中国籍にこだわり続ける。2006年初来日。著書に「The Courage to Stand Alone」がある。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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