魚の棚町
うおのたなまち
[現在地名]平戸市魚の棚町
平戸城の南西にあり、木引田町の南、鏡川右岸に位置する。本町通六ヵ町の一つで、恵美須町、大黒町(のち禄町)二ヵ町の総称であった。正保二年(一六四五)の平戸城下図では本町通を挟んで両側に町屋が形成されているが、町名の記載はない。天明八年(一七八八)司馬江漢は「魚の店」の商人方に行き、襖と袋戸を描き、酒菓子の馳走を受けたあと、所蔵の画の鑑定を求められ、如川周信のものとして裏書している(江漢西遊日記)。
魚ノ棚町
うおのたなまち
[現在地名]諫早市八坂町
諫早市中の南部中ほどに位置する。下町別当の管轄下で、下町魚棚与ともよばれた。鮮魚商いなどの集まる横町で、仕出屋を兼ねる店もあった。天保一〇年(一八三九)以前の諫早旧城下図(「諫早市史」所載)では魚町の西は有喜道を挟んで田町で、南手に祇園社・教法寺・円立寺などが記される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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