鰐浦関所跡(読み)わにうらせきしよあと

日本歴史地名大系 「鰐浦関所跡」の解説

鰐浦関所跡
わにうらせきしよあと

[現在地名]上対馬町鰐浦 在所陽

鰐浦に置かれた近世の船改所。近世の朝鮮との通交では対馬の開港場は初め鰐浦に置かれ、港湾の整備とともに御船改番所(関所とも)が設置された。海禁政策下で異国との通交を監視する唯一の関所で、府中(ふちゆう)(現厳原町)から派遣された役人が詰め、豊崎(とよさき)郷の給人にも遠見番所の勤務をはじめ、入津・出津のほか臨時の出役が命じられた。「津島紀事」に「故崖上置関、其地謂船港夫奈互布差官員瞭候辺防、査験船隻」とある。寛文九年(一六六九)新規に捕鯨を許された福山市右衛門組が西泊(にしどまり)を据浦としたことに伴い、同一〇年に豊と鰐浦の間の「なんこしのくま」に遠見番が配され、鯨船のほか鰐浦近辺の船の監視役も担っている(郡方毎日記)。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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